2019年4月

隠密日本脱出と3枚の航空券

  • 2019.04.09

  活躍中のノンフィクション作家の門田隆将さんは同じ高知県の出身で、中学、高校も同じ中・高一貫教育の私立土佐中学、土佐高校である。といっても、こちらは13年も先の卒業で、初顔合わせは高校を出て18年余りが過ぎてからだった。  私は1983(昭和58)年7月に第5回講談社ノンフィクション賞を受賞し、その年の暮れにフリーの書き手として独立したが、その前後、「『週刊新潮』編集部の門脇護です。土佐高の後輩 […]

「満州の妖怪」取材の思い出

  • 2019.04.07

 取材の現場で政治の観察を始めたのは1977(昭和52)年4月、月刊誌『文藝春秋』の契約記者となったときからで、30歳だった。  2ヵ月が過ぎた6月半ば、編集長の半藤一利さん(後に文藝春秋専務を経て現在、作家)と編集部の中井勝さん(後に『文藝春秋』編集長。現在、作家)から、「岸信介元首相の人物研究をやる。取材チームに」と指示された。時の首相は「岸の直系」といわれた福田赳夫さんで、政権を担って半年が […]