宮尾登美子さんのこと

  • 2019.01.07

『櫂』『一弦の琴』『鬼龍院花子の生涯』『天璋院篤姫』などの作品で知られた作家の宮尾登美子さん(1926年4月-2014年12月)は、私の同郷の大先輩である。 初めてお会いしたのは、今から35年余り前、1983年7月の暑い日差しの日だった。月刊『文藝春秋』記者だった37歳の私は、取材で東京都狛江市のお宅を訪問した。『文藝春秋』が旧満洲からの引き揚げ体験の特集を組むことになり、思い出話を聞いてくるよう […]