「嵐を呼ぶ男」
- 2019.01.07
「嵐を呼ぶ男」とからかわれる。映画『嵐を呼ぶ男』で主役を演じた石原裕次郎のような雨男でもないのに、講演の日、台風や集中豪雨、大雪、地震などによくぶつかるからだ。 2018年12月までで計 360回を超えた時事通信社の内外情勢調査会の講師は、1993年1月の北海道の帯広市と釧路市が皮切りだが、釧路沖地震の直後の猛吹雪の日だった。95年1月の阪神・淡路大震災の日も、京都市で講演の予定があった。 2 […]
塩田潮の勝手気ままな独り言や取材秘話、過去の執筆記事にまつわるエピソードを掲載。
「嵐を呼ぶ男」とからかわれる。映画『嵐を呼ぶ男』で主役を演じた石原裕次郎のような雨男でもないのに、講演の日、台風や集中豪雨、大雪、地震などによくぶつかるからだ。 2018年12月までで計 360回を超えた時事通信社の内外情勢調査会の講師は、1993年1月の北海道の帯広市と釧路市が皮切りだが、釧路沖地震の直後の猛吹雪の日だった。95年1月の阪神・淡路大震災の日も、京都市で講演の予定があった。 2 […]
東武鉄道の東上線の沿線に移り住んだのは1977年の秋だから、まる41年になる。最初、朝霞台駅から徒歩10分の賃貸マンションにいて、2年後に現在の霞ケ関に引っ越した。 よその沿線と比べて、特に自慢のタネもない代わりに、我慢ならぬというほどの不満もない。サイタマでダサイと言われれば、確かに、という気もする。 だが、東京郊外で、適度に田舎の景色が残っていて、池袋までの往復も、林あり畑あり川 […]
『櫂』『一弦の琴』『鬼龍院花子の生涯』『天璋院篤姫』などの作品で知られた作家の宮尾登美子さん(1926年4月-2014年12月)は、私の同郷の大先輩である。 初めてお会いしたのは、今から35年余り前、1983年7月の暑い日差しの日だった。月刊『文藝春秋』記者だった37歳の私は、取材で東京都狛江市のお宅を訪問した。『文藝春秋』が旧満洲からの引き揚げ体験の特集を組むことになり、思い出話を聞いてくるよう […]